窮地でチャンスをつかむ人

2016/04/12

晩ごはん食べながら、断片的に見たテレビのことだけど、
すごい女性だと思った。

番組がこの人を取り上げた経緯のところは、不明なのだけど
ドイツでおにぎり屋を開業して大成功した日本人
ということで訪ねた話かもしれない。

その女性は、どこかの国の旅の途中、ドイツ人男性と出会い、
成り行き上、1つのテントに並んで眠ることになった。
そのときは、そのまま別れるのだが、
のちに彼から連絡があり、再会し、プロポーズされた。
まあ、こういう気楽な人だから、あっさりとドイツに移住。
結婚したものの、相手に家はなく、貯金もない人だった。
じゃあ、おにぎり屋を始めようということになった。
ところが、さっぱり売れなくて、まったく売れなくて、
こういう楽観的な人でも、さすがに限界を感じ、閉店に追いこまれていく
その寸前で、事態は急展開した。

彼女はチャンスを見出した。
これは「いける」と直感する出来事があったのだ。
それが、あまりに意外なことだった。

先天性の障がいをもつ子が生まれたのだ。
こういう時期に子どもをもつことを、無計画と思う人も少なくないかもしれない。
しかも、重い病気をもって生まれたなら、うまくいってない商売は、
たたむ判断をする人のほうが多いのではないだろうか。

彼女は、まったく違った。
そういう病気をもって生まれてくる子は、可能性を多くもっている子
なのだと考えた。
また、こういう時期に、こういう可能性を秘めた子が生まれるのは
偶然とは思えないと考えた。

本腰入れて商売に取り組んだ。
予想は的中し、お客は増えていった。
日本のマンガを読んだドイツ人たちが、おにぎりを求めてやって来るようになり
店は大盛況となった。

希望って、いつ、どこに見出すかは、人それぞれだ。
本人が希望を見たときから、力は、自然と湧き上がり
今ある現実も、様変わりするのだ。