文字の1つや2つ どってことない
2018/07/17 人から優しく大事にされる経験 から
自己肯定感を高める
といった話題に、遺族どうしでなったとき
私は、あることを思いだした。
その場にもいたTさんのこと。
ある日、Tさんと食事しながら
名前の話になった。
Tさん、「女の子のなまえは、丸い字が可愛くていい」。
私、喜び、「あゆみ、も丸い!なまえ通り可愛い!」
Tさんのお子さんのなまえも、丸い。
「私の名前は、角ばってて」と言うTさん。
私 「えー、でも道江さんの道の字、私好きです!わが道って感じで」
Tさん 「丸くはないんだよねー」
私 「あー、でも、しんにょうは、丸くなくても、しなやか!」
Tさん 「んー うふふ」
という感じで、その場は終わった。
私、帰ってきて、何か違和感を覚え
アドレス帳を見て、ひゃ〜〜〜
Tさんのお名前は、道江さんではなく、美智江さん。
道は、まったく関係ない。
このとき私は、Tさんの、人の良さを実感した。
話の腰を折らない、丸ごと否定しない配慮。
そう。私は思いやりに包まれていたのだ。
そのことを、この機会に話した。
Tさんは、笑顔でこう言ってくれた。
「なまえは、合ってますから。みちえ、で」
やっぱり優しい。
さらに驚くことに
Tさん、「職場のシフト表は、名前間違ってて、美智子なんです〜」
大した事ではないのだと。
Tさんの懐の深さには、びっくり。
そうだなー
自分にとって、大した事とは、何なのか?
それがはっきりすれば、
それ以外、大した事のない、些細なことになる。
わが子が、生きられるか、生きられないか
この瀬戸際を歩いた人は、知っている
というところに、繋がる話でもあるように思えた。