快く会ってもらえた感謝を胸に

2019/12/12

ある研修を受けていたとき、ほかの参加者にドン引きされた。

私にとっては日常的なことなのだけど。

 

子ども亡くした人が、会いたいと言われたら、必ず会っていて

「よかったら、うちに来ませんか?」と言うこと。

え~自宅にですか!

と言われたけれど、

こんな大事な話、人ごみのお店とかで、できませんでしょ。

来てほしい、と言われたら、行っていますし。

 

その原点は、柳田邦男さんにある気がする。

2000年に、香川大学で、柳田氏も私も講演があり

私は学内だけで、柳田氏は市民会館で一般公開で行われた。

ぜひお会いしたく、楽屋を訪ねたが

学生の警備が厳重で、一切面会は受け付けません

と取り合ってくれない。

では、ご本人に聞くだけ聞いてほしいと頼んだら

「お会いするそうです」と返事が返って来たのだ。

 

とても温かく迎え入れてくださり、

お忙しいところを、十分な時間をとってくださった。

本を出したいが、この内容で出せるだろうか?という相談だったが

柳田氏は、それは家に帰ってから読みます。よかったらお話ししましょう

と、対話を楽しんでくださった。

 

私は、このとき、有難さを身に染みて感じたので

もし自分が人と会うときは、

十分な時間と、気持ちの余裕をもって、とずっと心がけてきた。

 

きょうも、お子さんを亡くされたお母さんが訪ねてくださり

共に過ごすことができた。