おせっかいな近所の「おばはん」

2020/01/22

一昨日、

近所のおばはんでも言えるようなことばかり いらん

と書いた続き。

 

「おばはん」呼ばわりした人は、実在し、姑の親友だ。

ダンナを小さい頃から可愛がっていた延長線上で

私や、あゆみも吸いとられていき、

母乳の出が悪いからだ、とか

お餅を食べれば、よく出るようになる、だとか

言われるままに振り回され、頭パンパンだった。

 

けれどもその人には、

何も言い返せない威厳のようなものがあった。

最初に会ったとき

「子どもは産まないと決めて嫁いだの」

という話を聴き、圧倒された。

幼い子どもを2人残して病気で亡くなった母親に代わって

その子たちの母親になるために結婚した、と言う。

2人の子持ち男性の後妻になった、というのとは

同じであっても、意味が同じではない印象をもったのだ。

 

「産まない」覚悟を決めなければ、血の繋がらない子の母に

なれないのだろうか?なりにくいのだろうか?

今も私にはわからないのだけれど、

自分の人生をかけて、2人の子どもに尽くした人に

敬意を払わなければならない意識が、私に根付いた。

(追い詰められて、おばはん呼ばわりしたけれど)

 

ところがその後

旦那さんが亡くなったあと、息子は会社をつぶして姿を消した。

娘も、縁を切って出て行ってしまい、

そっちの原因は、もう、聞けなかった。

 

実の親以上に感謝して、親孝行して当然なのに

何ということだろう。

おばさん、独りぼっちになってしまった・・・

 

先月、姑の家族葬に、来てもらおうと思ったが

体調不良で出席できなかったので

久しぶりに訪ねてみた。

(つづく)