お母さんの言いつけを守っていたかも

2020/02/02

小学生と中学生の作品の、審査にたずさわったことから

表彰式に出席し、ずっと会場にいた。

会場を見渡すと、マスクを着けているお子さんがいた。

 

行きの電車でも、

乗客の半数はマスクを着けていて

なかでも子ども連れの人は、

ちゃんと子ども用のマスクを着けさせている。

新型コロナウイルスへの警戒が高まっているからだろうか。

 

会場の客席で、開演中もマスクを着けていることに

さほど違和感はなかった。

けれども記念撮影になったとき、

全員がステージ上に上がり、ひな壇に並らぶと

低学年の男の子で、マスクを着けたままの子がいた。

 

私、言おうか、どうしようか、迷った。

でも、取るの、忘れてるのではないのかもしれない。

お母さんから、ずっと着けておくように言われているのかも。

そしたら、この子は、マスクのままがいいだろう。

母の言いつけを守って、いい子だ。

 

そう思ったとき、

カメラマンが、マスクに気付き、その子に言い

取ったのだけれど、

ちょっと、ためらったような気がした。

 

気のせいだといいのだけれど・・・

 

大阪に感染者は発表されていない。

でも、もしかして、万が一、と考える親の気持ち

私は理解できる。

 

まさか、というような死に至る感染が、

あゆみには起きたから。

別のウイルスだけど。