がんばっている子も亡くなる

2020/03/23

私、続けて見ているドラマは、朝の「スカーレット」だけなので

きょう見ていて思ったこと。

 

たけし(主人公の一人息子)が、入院中に

同室だった少年が亡くなった。

同じ白血病なので、つらいだろうし、不安にもなるだろう。

そんな中、亡くなった子の母親と会う。

 

私は、見ながらK君のことを思い出した。

ダイキが大学生のとき、

小児病棟でボランティアをしてほしいと、私がもちかけ、

ダイキは、大阪市で一番大きい病院でボランティアをした。

複数回の面接や、健康診断など、審査を経て。

 

そこで出会ったK君は、中学2年生で、白血病だった。

勉強を見ることが、ダイキの本来の役目だったが

ほとんどの時間、一緒にゲームをしたり、

何をするでもない、ただ一緒に過ごしていたみたい。

 

病棟内のことや病児さんのことは、口外しない約束なので

私にもほとんど話してくれず、私はK君をよく知らないのだけれど、

一番親しくなったお子さんだったように思う。

 

闘病が長くなると、勉強どころではなくなるのかもしれない。

でもK君は、もともと賢く、また勉強するようになったようだった。

受験に向けて、成績を上げるため。

 

志望校に行けるといいな、と私も漠然と思っていたけれど、

ある日、

帰ってきたダイキが、部屋に入ったまま出て来ず

何度「ごはん」と呼んでも返事がなく、

部屋をのぞくと、

頭から布団をかぶって泣いていた。

 

あーーーー

 

その日から、何日も、

ダイキはものを言わなかった。

(つづく)