疎遠になっても想い続ける関係
2020/03/24ダイキは、お母さんに住所を教えてもらい、
お通夜に行っていた。
お父さんとも会えて、たくさん話したようだった。
そして、それきり。
一人っ子のK君を亡くしたお母さんは、
毎日どのように過ごされているだろう、と
私は気がかりだったが、
ダイキは、連絡を取っていない。
私は、ダイキが冷たいように思った。
理由を尋ねても、言わないのだけれど、
「スカーレット」のたけしと、亡くなった少年は、同じ病気だったが
ダイキとK君に、そうした共通はなく、
ダイキは、自分に異質性を感じるのかもしれない。
「きっと、大好きなK君のこと、話題にしていいと思う」
と、いくら私が言っても、
ダイキにはダイキの気持ちや考えもあって
亡くなったK君とご家族を想いながらも疎遠に。
ところが、K君と、中学校の教師になったダイキは
あれからずっと繋がっていることを、先日知った。
今年、初めて卒業学年を担任し、
卒業前、最後に、クラスで長い話をしたのが
K君のことだと教えてくれた。
K君のお母さんには、永遠に伝えようがないが
私は、うれしい。
ずっとK君と繋がった生き方、働き方を、してほしい。