亡くなった人の代弁をしたくなる時

2020/06/08

2人の息子さんが、川でおぼれ

お父さんが亡くなった、という記事を見た。

お父さんは、1人を助け、もう1人は

別の男性が助けてくれて、2人とも助かった。

なのに、お父さんが溺れる。

 

えーーー、と思うが

同様の記事を、何度も見たことがある。

助けることに、命を使い果たし、力尽きてしまう。

そこまでしなければ、助けられなかったのだろう。

 

病気で子どもを亡くした親は、

いくら「替わってやりたい」と思っても、替われなかった。

川に飛び込んだら、助けられる、となると

みんな飛び込むだろう、と想像できる。

 

ただ、何もできなかった私たちには

想像のつかないことが、

親が命をかけて助けた子には、待っているかもしれない。

 

自分のせいで。

 

つらいなあ。

こういうときに、昨日、勝手に言うもんじゃない

と書いたようなことを、私さえ

言いそうになるのを感じる。

「お父さんは、自分を責めて後ろ向きに生きるより

前に進んでいくことを、きっと望んでいるよ」

 

やっぱり、言わない。

知りもせず、言うことではない。