防止策が「ある」と聞くのもつらい

2020/09/28

自殺は防げる

と題した記事を見て、言い知れぬ思いがした。

 

防げたのに、と言っているようで、

そのように聞こえてしまい、

つらい。

 

その人にとって、その家族にとっては

避けようのないことであった、という事実が

ほとんどではないだろうか。

 

私の知人も、中学生になった男の子と、再婚した旦那さん

2人を遺して逝ってしまった。

ぜんぜん、まったく、誰にも予想できなかった。

 

もし避けられるものだったなら、

この2人を遺して逝くこと

決してなかっただろう。

 

防ぐための社会の仕組みや、本人や周囲の心がけ

もちろん大事なことだと思う。

ただ、遺族となった身には

防止策が論じられることも、つらいはずだ。

講じられることが、ではなく論じられることが。

「ある」と。

 

遺族が二重につらい思いをするのは、

心無い人からの誹謗中傷だけではない。

社会の正義だって、グサグサやってしまう・・・