親の想像を超えている子どもたち

2021/08/06

昨日書いた、

ダンナの視界から色が消え、世界が白黒になったこと

と同じ経験をされたお母さんからメールをもらった。

「君は天然色」の背景については、ご存じなく

ユーミンの「ひこうき雲」の歌詞について

教えてくださった。

 

私は、この曲の歌詞、不思議な感じがしていた。

「空に憧れて 空を駆けてゆく」が

爽やかに軽やかであるのに対し

「あの子の命は ひこうき雲」で

急に重くなる感覚。

 

その疑問、きょう解けると同時に

驚きを禁じ得なかった。

 

「あの子」とは、息子さんと同じ病気で亡くなった

ユーミンの同級生のことで

そのことをお母さんに教えてくれたのは

闘病中の息子さん自身だった、ということに。

 

どんな思いで語られたのだろう、と

私も思うし、

私の想像をはるかに超えている・・・

 

「ひこうき雲」の歌詞のなかで

私は次の言葉に惹かれた。

 

ただ一人 あの子は昇っていく 何もおそれない

 

このことが、たまらなく辛くて

「一人」でごめん!と、痛切に思い続けたが

改めて、今、すごいことに思える。

 

私たちの子どもは、どの子もみんな

私が歩いたこともない道を、一人行き

私が行ったことのないところまで、昇って行った

という事実に

辛さだけでなく、畏敬の念からも

また涙、込み上げた。