堀ちえみさん、えらいなあと思った

2021/08/07

子どもを亡くした親には、子どもの身に起きたことを

一生懸命、教えてくれる人がいる。

まったく逆で、そうしたくない人もいる。

 

前者の理由を、もっとよく知る必要があると思い

いつも考えるのだけれど、きょう、

堀ちえみさんの記事に、ヒントを見つけた。

 

掘さんは、舌癌ステージ4を経験した患者さんで

危機を脱したいま、原因と思われることを公表した。

こけて、舌を強く嚙んだことがあったこと。

 

「今から原因探しをしても仕方がないし」

とも言っている。

そう、この気持ちは、遺族が言うところの

「原因を探しても亡くなった〇〇は帰ってこないし」

にあたるだろう。

 

でも、堀さんは、こうも言っている。

「口腔がんの進行を撲滅したいという気持ちで一杯なのです」

 

このことが、理解されにくいかもしれない。

すでに病気になった人が、なんで撲滅させたいのか?

なる前なら、なりたくない気持ちは、わかりやすい。

 

さらに

「そう訴えていかないと、自分の存在や生命

そして何よりも気持ちが報われないのです」

 

ますますわかりにくかもしれない。

でも私は、震えるほど共鳴した。

なんでだろう?

理由は自分でもよくわからない。

もはや他人の問題ではなく、私の問題だ。

 

堀さんは、訴えたからといって、

堀さんの病気が治るとは限らない。

私も、あゆみが罹った病気のことを公表しても

あゆみは帰って来ることはできない。

でも私は、あゆみが直面した一部始終を、世間に知らせた。

 

そうしなければ、気持ちが報われなかったからか?

したことで、気持ちは報われたのだろうか?

考えてみた。

気持ちは、大して報われていない。

 

そもそも、あゆみに頼まれたわけでもないのに

何に一生懸命だったんだろう・・

堀さんも、私も、犯罪や薬害のような「被害」だったら

訴える理由がはっきりしている。

犯人を捕まえてもらったり、謝罪を求めたりだ。

そうではない病気のことで、なぜ?

 

堀さんと私、同じとは限らないが

私は、自分の子はもういいから、他人の子が助かればいい

なんてことは、ぜんぜん思っていなかった。

やっぱり、どこまでも、わが子だ。

 

誰が罹って命を落としてもおかしくない

こういう病気があるよ、ということを

あゆみは知らせたいかもしれない、と

私は想像したから、だったのかなあ、と今更ながら

自問自答している・・・

 

で、「大して報われなかった」の理由は、

はっきり言い切れる。

喪失と悲しみの大きさが、大きすぎて

何とも釣り合わない、ということ。