選手と患者のぜんぜん違うところ

2021/08/15

少し似ている気がするところを、昨日書いたけれど

ほんとは、ぜんぜん違う。

 

選手は、人に勝って、勝って、勝ち進んで

オリンピックに出られ、表彰台に乗るけれど、

患者は、大勢で闘っていても、

その人たち同士の試合はない。

対戦相手は、病気だから。

 

つまり、

何人に勝ったら、治るとか

何人ちゅう何人が治る

といった割り当てがない。

 

でも、オリンピックのメダリストから

意表をつくようなコメントがあって、

私は驚き、ちょっと感激した。

 

女子クライミングの、金・銀・銅の選手が、表彰台で

肩を抱き寄せるように称え合っていたので

「仲がいいんですか?」というインタビューに

普段から仲がいいことや、

この競技は、人ではなく、壁と闘っていること、

同じ課題に向き合うので、ライバルとも情報共有すること、

そこが魅力でもあることなど語られ

やっぱり、ちょっとだけ

闘病する患者に似ている気がした。