お腹のなかで亡くなった赤ちゃんの遺影
2021/08/2277人もの人が犠牲となった、広島土砂災害から7年が過ぎた。
以前日記にも書いたが、この災害で
家に流れ込んだ土砂に埋まったお子さんの名前を
外から叫び続けたお母さんの姿が、忘れられない。
今年もこの時期を迎え、1つの記事に引き寄せられた。
娘さん夫婦が暮らすアパートが全壊し
28才の娘さんと、お腹の赤ちゃんと、29才の娘婿さん
3人とも亡くなられた。
お父さんは、毎年、災害が発生した午前2時30分に
亡くなられた場所に来られている。
「会える気がして」
会いたくてたまらない思いは
一番つらいことをも、させるのだなあ・・・
もっとも驚き、感動したことは
おじいちゃんになるはずだったお父さんが
娘さんの赤ちゃんに「もみじちゃん」と名前をつけ
遺影まで作ってくれたこと。
赤ちゃんはお腹の中なのに、どうやって?
娘さんとお婿さんの写真を合成して。
生まれてくるはずだったお孫さんのため、でもあるだろうし
娘さんが、してもらって一番嬉しいこと、でもあるだろう。
胎内での死は、
一般的に、母親以外には、軽く扱われがちだ。
法的には人ではないことからも
母親以外、関わりが希薄であることからも。
おじいちゃんに、こんなにも強く受け止めてもらえて
すごいなあ。