通常は意識がないはずの場面

2021/10/28

昨日、手術室に入ってからのこと。

心拍とか、脈拍とか、酸素濃度とか計るもの着けて

手術台に横たわってから

「ない」「ないよ」「どこ?」とざわざわしだし

なければ始められないらしい。

なにが???

 

2週間ぶん記入してきた体温の紙。コロナだから。

受付に出したはずだが、見つからなくて

どうなることか、と思ったが

2週間、平熱だったので、始められた。

 

本格的な手術室で、全身麻酔なしに手術台に乗るの初めて。

めちゃくちゃ、こわい。

あの巨大な円形のライトが、眼前に迫るが

なぜか顔にかぶせられているのは、ビニール。

だから透明。

目をつむっても、眩し過ぎるし、こわい。

そうか、私だけがマスクを外しているからだ。

 

麻酔の注射を顔にされるのも、こわい。

ほどなく耳のそばから何か入ってくる。

麻酔、効いてるよね?痛くないよね?

こわい こわい こわい

イタイーーーー

 

効いてないやん!

そしたら「麻酔、足します」と言われ

なんで足りるように入れておいてくれないのお

 

もう、こうなったら、コワイしかなくて

がちがちになって

「力ぬいてください~」と何回言われても

むり。むりです。抜けません。入るいっぽう。

 

しかも、手術室、寒い。

針から流し込んでいる水?が

溢れて、顔びしゃびしゃだし

耳の中にも溜まってるし

まずい。トイレ行きたくなってきた。

待ち時間長すぎたし。

 

意識は、これ以上痛いは、困るのと

これ以上トイレ行きたくなったら、困るのとで

早く終われー、早く終われー

念じ続けた60分間だった。

 

一番がんばったのは、先生だけど

私も、無駄に、相当がんばった。

 

医師同士の会話が聞こえるのも、結構しんどい。

人体の内部とか、患部のあれこれを

耳元で言われていても、本人に言っているのではなく

意味わからないなりに、なんだか気持ち悪く。

 

意識あるまま手術室でがんばるのは

これが最初で最後でありますように。