人の痛さは聞いても分からないと言い切る

2022/09/20

台風は、結局、何ごともなかったが、

念のため我が家に避難となった、叔父の彼女さんは

長い間、難病のご主人の介護をし、見送ったのちに

独居となられた献身的な女性だった。

だから、あんな気ままな叔父に添えるわけだ。

 

彼女さんは、昨年、腰を骨折していて

私の(スキーの)骨折よりも重症だったから

いろいろ教えてもらった。

「背筋を伸ばす意識が大事です」と言われて、

私は、まったくそうだ、と思って聞いていたら

横から叔父が

「でも、あんたの腰、曲がってるで」と言う。

彼女さん、自覚があっても、悲しい表情・・・

私、叔父を怒った。

「そんなこと、言わなくていいやん」

叔父、「曲がってるから、曲がってると言うた」

私、「だから、わざわざ言わなくていいの」

叔父、「背筋伸びてると思ってるんかな?とおもって」

 

この人、一番大事な人に、こういうこと

いつも平気で言ってるのか、と唖然となる。

 

聞けば、3か月の入院中、つらかったときも

つらさに耳を傾けることが、なかったと言う。

私、叔父のほうを向き、まじまじと顔を見て

「なんで?」と言った。

叔父「えっ、痛いの聞いて、何になる?」

私、「痛いとき、つらいの、わかってほしい」

叔父、「痛いのはこの人やから、そんなん

聞いても分からんし、聞いたら痛み取れる?」

うわー、つまり

痛みには、痛み止めしかない、と思ってる。

 

私は気づいた。

この人にそっくりな人が、もう一人

いた!

それは私の父。

(さすがに父のほうが、まだマシ)

 

遺伝だ。

こわい・・・

私も、いくらか

この2人の血を受け継いでいるのか。