生きている間にもっと理解できれば良かった

2022/10/03

昨日書いた、母が「同窓会」で爆笑させた話、

私は仕事のため付き添えなかったので

母の元同僚からかかってきた電話で知った。

母は教員だった。

「石丸先生、みんなを笑わせてくれたのよ、

平気で面白いこと言うから、大爆笑」って。

 

母は、多くの人を前にしたとき

平気で面白いことを言えるような人ではなかった。

少し話すだけでも、原稿を作るような人だった。

だから

年とって、面白くなった、と思われたのかな?

 

母も一緒に笑ってた、というから

だったら良かった、と思ったが

私は、良くなかった。

悲しいな、と思って。

 

このことを、

母に付き添ってもらった介護のかたに、

そんなことがあったの?と尋ねた。

「ありました」と答えた表情が、私を救った。

 

この人は、その場にいて、大笑いはしなかった

そう確信した。

次の日も介護に来てくれたが

私が尋ねるまで、このこと言わなかった気持ちも

伝わってきた。

 

じゃあ、何で母は一緒になって笑ってたんだろう?

私なら、その場にいたら

きっと顔が真っ赤になっていた。

 

笑っていればいい

そう悟ったのかな。

 

わからないことばかりになって

上手く答えられないときは、笑っていたら

相手は大抵、笑顔。

気を悪くすることはない。

 

今なら、上手な生き方だったように思えるのに、

あの頃は、

悲しかったり、恥ずかしかったり

母に悪いことしたなあ。

 

父なんて、

本気で怒って、文句ばっかり言ってたから

一番最初に忘れ去られてた~

「どなた?」とか言われて。