サイレンを鳴らさずに来てほしい人々

2022/11/20

タイトルの要望が、とても多いようで

熊本市消防局が動画を挙げた、というニュースがあった。

「サイレンは命のために鳴らしています」

というその動画を見て、

さまざまな人が119番していることが分かる。

 

電話が繋がるなり

「サイレン鳴らして来ますよね?」に始まり

消防の人が、まず症状を尋ねると、

やっぱりサイレンのことを言い、

鳴らしてくるなら、自分で行く、と言い

悪化すると危ないから、と説得される中、

電話は切られる。

 

サイレン鳴らして来るほど、大したことないから、

とか

夜遅くて迷惑だから、

とか、いろいろあるが、

確かに、素人判断で、重症の場合はサイレンが必要

といったイメージが、あるかもしれない。

 

でも救急車は、サイレンを鳴らさなければ走れない

という法律があることや、

鳴らしますよ、安全に走行するために、という説明を

いちいちして、説得にあたっていることを知り

何とも言えない気持ちになった。

 

「助けてください!」という

必死の思いで頼んだことしかない者には

信じられないことで、

いまだに私は、走っている救急車を見るたび

只事でない気分になるし、

消防署に救急車が止まっているのを見ると

平穏に思えるし。

 

動画の最後は、

「息していないんです!早く来てー」

というケースなので

わかる!と思い、

ドキドキした。

 

この3分間の動画は、

「救急車のサイレン使用と、緊急走行に

ご理解とご協力をお願いいたします」

というのが趣旨のようだ。

 

ところで

このお願い、誰に対してなのかな?

通行しているほかの車両に対して?

眠っている住民に対して?

もしかして

119番する人に対してなのかも!?