まさかこのあと医師が訴えられるなんて

2022/12/07

子どもを亡くした親は、深い悲しみに身を置きながら

次の子を望むことも、

その可能性は低く、断念せざるを得ないことでも、

妊娠・出産と密接な関係にある。

 

一般的に考えても、

できれば産みたい、という夫婦は多いだろう。

 

ところが、驚くべきことが起きている。

記事によると、

夫婦には2人子どもがいて、

2人目の子は、不妊治療で生まれた。

その際に、もう1つ受精卵ができていたので

冷凍保存しておいて貰った。

 

2年ほど経って、その母親がクリニックに来て、

冷凍しておいた受精卵の移植を望んだ。

移植が行われ、3人目の出産を果たす。

すべてが順調に思えた。ところが。

 

医師が、夫から訴えられた。

え?なんで?と思う。

 

夫は海外にいたため、

同意書にサインをもらっていなかった。

そのため、3人目の養育費と慰謝料が要求され、

裁判で、医師は負けている。

 

驚いた。

訴えた夫(父親)にも、裁判で負けたことにも。

 

貴重な受精卵、せっかく保存しておいたのだから

また産みたい!と訪ねてきたら、

クリニックでは、歓迎して移植に臨んだだろう。

妊娠に至ったことを、祝福したことだろう。

 

患者の要望だけを鵜呑みにしては、いけない、

というのは、法的には、そうかもしれないが、

患者と医療者は、同意書で繋がっているのではなく

基本的には、信頼関係で繋がっているのになあ。

 

このお母さん、夫の意向はどうあれ

産まずにいられなかったのかなあ。

 

このお父さん、生まれるときは、ひと悶着あっても、

きっと、この子のこと、

可愛くてたまらなくなると思う。

 

先生、気の毒だ・・・