「死はこわいけれど希望になる人もいる」

2023/03/07

会員さんが新聞記事を送ってくださった。

メールには、こうあった。

死は怖いけど希望になる、
まさにその通りだと思いました。
そこまでの道のり、まだ考え中です。

 

急いで記事を読ませていただいた。

私は存じ上げない方だったが

私が住む兵庫県のお寺の、庵主さまのこと。

 

お嬢さんを(自死で)亡くされたお母さんと

対話を続けるなか、庵主さまはこう話された。

「心配しなくても、私たちは必ず死ぬし

あなたも確実に死に向かっている。

だから必ずお嬢さんに会えるよ」

 

お母さんは、すかさず言った。

「さっきよりも死に近づいていますよね?

娘に会える日が近づいているんですよね?」

 

確かめてきたお母さんに

庵主さまは、大きくうなづいた

という話。

 

私は、この対話を拝見して

この方、すごいな、と思った。

少し前に受けた「グリーフと宗教」の研修で、

こんな解説があった。

 

仏教に、死後の世界の言及はない。

あるとも、ないとも、言っていない。

お盆に帰ってくる、とも名言していない。

 

そうなのかあ、と初めて知った。

だから、

「死後の世界は、有るのか無いのか、知りません」

と言うのが、お寺のお坊さんにとっては

正確なところだろう。

どこにも書いていないし、習っていないし。

 

でも、お寺に行って、

救われているご遺族は、たくさんいて、

何を話しているんだろう・・?

と思っていたが、

こういう対話ができるお坊さんが

おられるんだなあ。

 

お経もできます

心の通う会話もできます

だと最強。