胸が痛んだはずなのに「もう1年?」と思った
2023/04/22北海道の知床半島沖で、観光船が沈没した事故から
23日で1年になる。
私、この事故が起きたとき
乗客の皆さんのこと、ご家族のことを思うと
胸がかき乱されたのに、
きょう、「もう1年?早いなあ」
と思ってしまった。
家族が亡くなって、「早いものですね」
と人から言われるとき、
他人事と感じさせられる、と知っていながら
思ってしまうものだと再認識した。
当事者にしてみれば
毎日がたまらなくつらく、一日一日が長いのに
他人は、しばらくの後に、日常に身を置くから。
とりわけこの事故は、
亡くなりかたが痛ましかった。
冷たい海に投げ出され、
何日も探すことができず、いまだ行方不明が6人も。
どのように亡くなったか、によって
遺族の心に大きな影響を与えると言われる。
発見されず、生死がはっきりしないことも
苦しみを増すと言われる。
4カ月ぶりに捜索が始まったそうだが
え?と思った。
あー、北海道の12月、1月、2月、3月の海は
凍てつく寒さだけでなく
流氷に覆われるからなのだ。
4月も下旬なのに、
天気予報で、これからまだ雪が降ると言っていた。
北海道のきびしい気候、
スキーでちょくちょく行っていても
知っているようで、ほとんど知らない。