「どんな言葉でなぐさめられるよりも」

2024/03/20

その後に出会う、

お子さんを亡くされたお母さんたちから

このことを聞くたび

私は心を揺さぶられる。

 

「どんな言葉でなぐさめられるより

黙って抱きしめてくれたことが良かった」

 

あー、そうなんだ・・・

あなたは良かった。

屈折するような関わりのない中で、

人の思いやりに触れられて。

確かに、どんな言葉より

心が通い合う非言語のほうがいい。

 

じゃあ私は何であかんかったんかなあ

と考えてみた。

心は、通い合っていなかったと思う。

 

あゆみが亡くなったときは

隣の奥さんの活躍の舞台のようになり

その最終章で、私は、

奥さんの胸に飛び込んでいき、泣く

というシナリオが用意されていたように思う。

 

でも私は、登場はしてきたものの

突っ立ったままだったから

奥さんには不完全燃焼たったろうな。

 

感謝されたがりや評価されたがりも困るけど

慰めたがりや癒やしたがりも、

コマル。

 

悲しむこと

特に、泣くことには

その人にとってのおもむき

というものがあるはずだから。