運転免許更新講習のビデオに見入った

2024/06/13

運転免許の更新に行った。

講習の教室に入ってから

LINEしていたら、

教官が入ってくるなり

「スマホを触るの禁止します」

と言われたので、

学校の授業みたい、とちょっとびっくりしたが

ほんと、その通りだと思い、すぐしまった。

 

今から、安全運転の話というよりも

事故で亡くなった人の話を聞くのだから。

最初に、地域ごとの、死者数の解説があり

私は、即座に淡路島に目がいった。

 

1人・・・

 

この数字は、遠縁のおばさん。

何であのような事故を起こしてしまったのか

いまも誰もわからなくて、

心に残る存在は大きいが

「1」の表示が、はかなく思えた。

 

ビデオ視聴が始まると、

高校生のお子さんを亡くされたお父さんが

つらさ、やりきれなさを語られていた。

通学途中の事故。

はねられて、頭を強く打ったようだ。

 

お父さんの、死の受け止めは

「体は死んでしまった」

という言葉で表現された。

息子は死んでいない

と受け止めているようにも聞こえる。

 

そうだなあ

死ぬつもりなどなく

死ぬはずがないなかで

突如外因によって、体が死んでしまう

それが、子どもの突然の死なのだろう。

 

私は、スマホをしまってから

聴き入っていたし、見入っていた。

ところが

ビデオがあと少しで終わる、まだ終わっていないところで

部屋の電気が一斉につけられたのは

教官の、最初の注意喚起との矛盾を感じた。

 

数えきれず、このビデオを回していると

こうなってしまうのだろか。

お父さんにわるい・・・ と思った。