言われなくても親は考え続けている

2025/08/18

お盆に会った、また別の親戚には

生まれながら腎臓の良くない子がいて

1つは機能していなかった。

もう1つは、かろうじて働いている。

この1つが働かなくなったら・・・

腎臓は、なくては生きられない臓器だから・・・

考えるのも怖い。

 

どんなに怖いことでも

親は向き合わないわけにいかない。

そうして考えついたのが

もう1人産むこと。

その子の腎臓を1つ貰うこと。

 

そのためだけに生まれてくる子

ではないとしても

「あげる」意思や覚悟が確認できない

幼子の身体を切って、取り出す

そういう医療が存在するのかどうかも

知らないまま私は

恐怖を越えた畏れのようなものを

感じてきた。

 

少しだけ母親に言及したことがある。

「子どもにそれは、できないのでは」

そしたら当然の言葉が返ってきた。

 

「見殺しにするの!?」

 

彼女は、あゆみが亡くなったとき

たくさん泣いてくれた身内。

だからそれ以上私に言わなかった。

 

同じ身にならないと分からないと思う

とかは。

 

ほんと、そう。

難しい。

とても難しい。

分かったような偉そうなことだけは

決して言えない。

 

何を言われても、何も言われなくても

親は子のこと、命のこと

考え尽くしていると思う。