「絶対」という言葉を使わない理由

2025/08/19

朝の連続テレビ小説「あんぱん」を毎日見ている。

誰でも知ってる「てのひらを太陽に」の作詞を

やなせたかしさんがしてヒットした当時のこと。

 

私も、もの心ついたころから歌っていて

ずっとわからなかったのが「おけら」。

だから、その歌詞のところだけ小声だった。

 

で、きょうは、「絶対」の言葉について考えた。

義理の妹は、ライターをしていて

完成した文章の中で、「ここは『絶対』にしたほうがいい」

と言われた助言に

「絶対は、使いません」と反論し拒否した。

 

私はピンときた。

彼女は、恋人を戦地に見送るとき

「絶対に帰ってくる」と約束してもらったから。

 

彼は、絶対に彼女のもとに帰るため

必死で生き延びようとしただろう。

それでも約束は果たせなかった。

 

私も、つらい別れを経験しているのに

なぜ「絶対」を使っているのだろう・・・

わかっているのに。

絶対と言えることは、本当にわずかであること。

人間に対しては、断言できないことであること。

 

きっと、彼女との違いは

あゆみ自身は、言っていないからだろう。

本人が言った言葉は、良くも悪くも

相当な重みをもって、深くささる。

 

あゆみには、残した言葉自体がなく

私の場合は、死別まもなくかけられた言葉が

良くも悪くも

相当な重みをもって、深くささった。

 

その一つとして、先日書いた

「運命だと思って」の、運命という言葉を

私は、結論づける文章に使わないことと

普段の会話のなかでも使っていないこと

改めて気づいた。

 

そういう使わない「言葉」が

きっと人それぞれにあるように思う。