親が子に教える一番大事なこと

2025/08/25

すごい父親いた。

電車に乗って、ドアが閉まるとき

ドーンと何かぶつかった?

人だ。

人が挟まれた!と思ったら

挟んだ人だった。

 

閉まりかけのドアに、半身ネジ込み

叫んでいる。

子どもに「こっちや、こっちや」と。

 

子ども、下りてきた乗客にまみれ、

親を探してオロオロ。

挟まっていた親は、

再び開かれたドアから子を入れる。

 

子は叫んだ

「父ちゃんスゴイー!」

かっけぇーみたいに。

父も「そやろ?」とご満悦。

 

これはスゴイだろう。

父は電車だって止めてくれる。

ドアを開けさせることもできる。

僕の父は無敵で万能なのだ。

 

乗ってからも父を称賛する子を見て

思った。

常識とか迷惑とかは、一旦横に置いて

命が危ないな、と。

 

この子、危険を回避する能力を

麻痺させられてしまうかもしれない。

親が子に、一番に教えるべきことなのに。

 

きょう、釣りをしていた父と子が溺れ

父は亡くなってしまった。

子を助けようとしたのだと思う。

気をつけていたとしても

起きてしまう事故はある。