悲しみは濁さず悲しめるほうがいい
2025/10/17一般人(子ども亡くしていない人)と
話して、面白い原理?を知った。
痛いことは、1つより2つ重なると
より痛くなり、
もう1つ増えて3つになると、減る
というもの。
例えば、きつい蚊に刺されると
痒くて痒くて、掻きむしり
そのことが頭から離れない。
そのときテーブルの角に
足の小指を思いっきりぶつけたら
痛さのあまりうずくまり、
もぉー あっちもこっちも
イーー!となる。
でも、そこに何かもう1つ加わったら
3つにはならないらしい。
1つは減るらしい。
この状況で何が加わるかな?
ドアに指挟むとか??
とにかく、不幸や災難は
いくつも襲わない、というような話。
だったらいいよね、
何とかなるよね、と私も思ったけれど
また別のことも考えた。
あゆみが亡くなったあと、
よく思ったのが
亡くなったこととだけ向き合えれば…
つまり、亡くなったことだけを
静かに、しみじみと深く
悲しめればいいのに、と思ったのだ。
もっと早く気づいていたら
もっと早く病院に行き着けていたら
もっと早く治療が始められていたら
そればかり考え、悔やまれ、
悲しい気持ちが濁っていくようだった。
悲しい気持ちというのは、
痛くてもいいから
もっと純粋で、澄んだもの
のように思えた。
さっきの、「イタイ」は増えるとマシ
みたいな話、
一般人(と呼ぶのも失礼どけれど)は
ならヨカッタと思うだけのようだが、
自分が一般人ではないと思えるのが
こういう時。