相手の痛みを共にするような支援
2025/11/22私の知らないかただったが
後藤文雄という著名な神父さんの
生涯をたどる番組を見た。
難民の子どもたちを育てたことや
カンボジアに19もの学校を建設したこと
にも感銘を受けたが
神父になった当時の、奉仕活動の話
に惹かれた。
インド人神父と一緒に
行き倒れている人を助けた時のこと。
2人で抱えて運ぶと、
自分の服も汚れるし、効率も悪い。
リヤカーを借りましょうよ、
と提案すると、インド人神父は言った。
リヤカーは物を運ぶにはいいけれど
人を運ぶのには向いてません。
人らしく運びましょう。
あなたも腰が痛いでしょう。
リヤカーに乗せると感じられなくなるので
相手の痛みを共にしながら運ぶのです。
そう言われたことが
後藤さんのボランティアの考え方になり
後藤さんの人生を牽引していく力
となっていったという。
私が常々、支援者にお願いしていることと
似ているように思えた。
遺族ケアを志し、遺族の役に立ちたい
と思ってくれること
本当に嬉しく、有り難い。
でも、とても辛い状況にある人からは
あなたの助けがあっても
なかなか変化は見られないでしょう。
そのとき
ただ落胆しないでほしい。
役に立てないように思える
その痛みは
ご本人が抱えている痛みと
少し似ているかもしれないし
相手の痛みに少し近づけているということ
なのかも知れません。
支援とか、心のケアは、
理論的な習得も大事と思うが
「痛みを共にする」こと
とても大事に思う。