生きていけなくても生きていく

2025/11/28

お子さんを亡くされた方のなかで

再発防止や啓発のために

講演活動する方がおられる。

非体験者である第三者が呼びかけるより

人の心を動かすだろうし

心に残るとも考えられる。

 

ところが、

心ないことを言われるご遺族が

いることを知った。

 

ご子息を交通事故で亡くした深迫さんは

「よく人前で息子さんの話ができますね」

「死んだ子の話なんか絶対に

人前なんかでできない」

と言われたらしい。

 

このほかにも

「私は子どもが先に死んだら

生きていけないわ」というのもあるらしく

この言葉は、講演活動しなくても

遺族がかけられる言葉でよく挙がる。

 

深迫さんは、次のように返すらしい。

「私は生きているから生きていけますよ。

でも辛くて死にたいと思われるんだったら

仕方ないですよね。」

 

上手いこと返してる!

「私だったら生きていけない」

と言う人、無責任なのだ。

言い切っているけれど

本当にその立場になったら

きっと、生きていくから。

 

いろんな理由、事情により

後を追って行くことができないのだ。

 

経験しなければわからないこと

ってあるけれど

これも、その1つかもしれない。

 

で講演することへの心ない言葉には

「息子が喜んでくれるからです」

がサイコーと思った。