「何か声をかけなければ」と思えば
2025/11/29昨日書いた深迫さん(交通事故遺族)
講演後に受けた質問
「どんな支援が役に立ちましたか?」
の回答がいい。
「事故直後の渋谷警察署の対応が
とてもありがたかった。それは、
ただそばにいて寄り添う、
ということだった」という。
かつて私には、
警察に偏った考えがあった。
遺族の感情にまでかまってられない
みたいな。
どこから来る思い込みか?というと
自宅や病院以外で突然亡くなった子は
親から引き離して連れて行き
現場検証が始まると聞いて。
でも、その際や、その後も
とても人間的で、気を配ってくれた話も
聞くようになり、印象が一変した。
深迫さんは、こんなことも伝えている。
「何か声をかけなくては
と思って出たその言葉が、
被害者の家族を苦しめることがある。
どんな声をかけたらよいか分からないから
と、人が遠ざかってしまうこともある。
そうではなく、
ただ静かにそばにいてくれるだけでいい。」
同じだ。
交通事故でなくても、被害者でなくても
子どもの遺族の多くが
同じような経験をし
同じような境地にあるのを感じる。
死因にかかわらず、
子どもが亡くなるということに
人々は驚かされ、震撼とさせられ
未曾有のことであるからだろうか。
そして人々は
悪意は皆無の「裏目」
に出てしまっているような気がする。