(夫婦の)愛とはどういうものか

2026/08/31

さまざまな悩みを、法律家の立場から

鋭く、そして温かく助言をくれる弁護士、

大迫恵美子さんの大ファン。

 

今回聞いた回答は、とても意外だったが、

このかたが言うからには真理に思えた。

 

夫の不倫に気づいた相談者。

当初、夫は認めていなかったが

証拠を集め、詰め寄り、

女性の職場にも乗り込んで上司に明かし、

追い込むこと2年。

ついに「もう顔も見たくない」と

家を出て行かれてしまい連絡が取れない。

すべては夫を取り戻すためだった。

元の暮らしに戻るにはどうすれば…という相談。

 

通常は離婚を有利に成立させるための相談だが

今回は夫を振り向かせるための相談。

大迫氏の回答は、こうだった。

 

「んーーー、ちょっと大変ですね…。

もう、どういう手立ても手遅れかもしれない。」

(相談者:あーー)

 

「本当に理不尽なことですけど

あなたがご主人と上手くやろうと思ってたら

不倫を責めてはいけなかったんです。」

(相談者∶今ごろ後悔しているんです…)

 

「まったく理不尽なことで

絶対に責める気持ちが沸くんですけど。

当たり前ですよね、あなたが正しいんですから」

(相談者∶あ、はい)

 

「だけどね、正しいからといって

夫婦の愛がもつわけではないので

正しい人が、私が正しい、あなたが間違ってる

と言い出したら、愛は、だめですよね…」

(相談者∶あーー)

 

「一方が他方を裁く立場になっちゃうと、

これはもう、

愛とは絶対に合わない立場になっちゃうんです。

愛っていうのは、

徹底的に許すということしかないんです。」

(相談者∶あーー、はい)

 

「それは間違ったことなんですよ、

まずいことをしている人を咎めもしないで

責任も取らせないで、

ただただ許す。

まったく(道理に)合わない話なんです。

だからそれができる人だけが

愛を全うできるのかもしれない。

ほとんどの人はできないので

苦しんじゃうんですよね…」

(ここまでに相談者は何度もうなづく)

 

「それで、本当にお気の毒だけど、

一旦嫌いだと思った人を、好きになるのは

結構むずかしいですよね…」

 

大迫氏は、常に弁護士として

要求が法的に通るか、通らないかを

法的な見地から話してくれる。

一般人には理解に苦しむとしても

動かしようのないことで、だからこそ

「理不尽ですよね」

「あなたは正しいのに」

「(不倫が)間違っているのに」

「まったく(道理に)合わない話です」と

当事者の気持ちに寄り添ってくれる。

それしかなく、それに尽きるのだと思った。