同じ時刻に同じ道を行っていたはずなのに
2026/11/01スペインで起きた高速鉄道の追突事故
連日報道されているが、
深刻な面持ちで話される現地の男性、
ご家族を亡くしたのだと思った。
「想像してみてください」
から始まる。
想像した。
朝「行ってらっしゃい」と送り出した家族が
その言葉が最期の会話になってしまい
そのまま帰らぬ人となってしまうなんて
誰が想像できただろう。
明日も、明後日も、ずっと先まで
一緒にいられるはずだったのに…
そんなことを瞬時に想像した。
ところが男性の口から出た言葉は
まったく別のことだった。
想像してみてください。
愛する家族と二度と会えなくなってしまうこと。
また会えた喜びを。
子どもを何度も抱きしめました。
あーーー、この人は無事だった人なんだ。
まるで災難を嘆くかのような口ぶり。
ああ、そうなのかも知れない。
驚くほどの喜びを表現するとき、
感嘆という言葉がある。
嘆くのと同じ文字が含まれている。
極端なまでの喜びと、悲しみは、
表現が近いところにいくのかも知れない。
その男性の感謝は
たとえようのないものなのだなあ。
亡くした人たちもまた
たとえようのないものだろう。
同じ時刻、同じ電車に乗って
同じ道を行っていたのに
こうも明暗を分けるとは…。
乗っていたはずの日本人2人は
未だ消息が分からない。
実は乗っていなかった、という知らせが
入ることを待ちわびている家族が
日本にいるはず。