ウケなさ過ぎる

2016/05/30

新幹線で、東京に向かったあとのことを
書こうと思いながら、また間があいてしまった。

向かった先は、慶○○○大学の看護科の授業。
ここは、毎年講義をさせていただいていて
今年から、正式に、非常勤講師として採用された。

自分の闘病中に、ほんとうにお世話になった、担当看護師の
福田さんの話を、いっぱいした。
学生さんたちは、真剣に聴いてくれた。

福田さんと出会わなかったら、
病気と引き換えに舞い込んできた、さまざまな後遺症は、
あのあと、どうなっていたことか…
後遺症だけでなく、心のほうも、一体どうなっていたか…

つらい体験の中で知る、人の思いやりというものは
傷ついた心の、傷口から染み入るように、伝わる
といった話もして、
福田さんは、いまどこにいるのかなあ?と、よく思う
という話したあと、

「会いたかったら、探偵ナイトスクープに出したら!って言われるんです」
と言ったら
しーん。無反応。
というか、真剣な面持ちのまま変化なし。

うわ。

「探偵ナイトスクープって、知ってます?」
しーん。変化なし。

「知ってる人、います…?」
しーん。変わらず真剣な面持ち。

えーー
確か、東京でも放送するようになったはずなんだけど…

「探偵ナイトスクープというのはね、探してほしい人のことなんかをね
投書したら、探偵がやってきて、探してくれたりするんです」
って、そんな説明、別にいらんやろ、と思い
横道それたことを悔やみつつ、話を授業に戻した。

ところが、夜、
ホテルでテレビをつけると
探偵ナイトスクープ!と、にぎやかに番組が始まった。

やってるやん。
こっちでも金曜日の夜なんだ。

じゃあ、どーいうこと?
なに?あの「しーん」。

家に帰って、ダンナに言うと
「あのな、ネタ振ったらウケルのは、関西人だけなんやで」
と知らされた。