両親がそばにいても起こるときには起こる

2023/08/30

乳児が、車の中で熱中症で亡くなる事故が

毎年夏に起きるが、

たとえば、

普段は保育園に送って行かないお父さんが

その日は車で送って行くことになり

保育園に寄るのを失念して職場に直行、

子どもは車内に取り残される

というケースが多い。

 

こんなとき

両親揃っていたら、起きないように思いがちだが

そうとは限らない事故が起きた。

 

両親と、乳児と、きょうだいが

車に乗って買い物に行き

お父さんは先に降り、

お母さんは、きょうだいと一緒に降りて、

別々に買い物をした。

その間、乳児は車内に残されていたが、

お父さんは、お母さんが連れていると思っており

お母さんは、お父さんが連れていると思っていた。

 

いずれの場合も、

親が車を降りるとき、

乳児は静かに眠っていたのだろう。

 

後から降りたお母さん、チャイルドシートを見なかったの?

と思われてしまうが

きょうだい児に気を取られるようなことが

何かそのときあったのかもしれない・・・

 

別々に買い物に回った

というのが、一番の盲点だったのだなあ。

落ち合うまで

互いに連れていないことは、判明しない。

 

両親揃っていたら起きないだろう

と思われることも

そうとは言い切れないことがわかった。

起こるはずがないことなど、ないのだと思う。

 

子どもの死のほとんどが

有り得ないようなことなのだと思う。