新たに子どもが生まれるか生まれないかで

2020/03/15

子どもが亡くなったあとに、子どもが生まれると、

一番の支えになるのは、生まれて来てくれたその子だろう

と昨日書いた。けれども

亡くなった子どもの存在感が左右されるとは書いていない。

存在感は、まったく変わらない

と言えると思う。当事者の方々を見ていて。

 

じゃあ、生まれると何か変わるか?

それは用事の量。つまり役割の量。ひいては時間の流れよう。

「涙流しながらお乳をあげています」

とよく聞くもの。

親が泣いて過ごすことや、悲しみに暮れることを、

許さないんだ赤ん坊は。容赦なしの待ったなしで。

さらに、生まれてきたからには、

責任というオモシもドカンと背負わせる。

 

一方、赤ん坊がやって来ない家では、

用事や役割を自分で探さないと、時間は前に進みにくい。

そして、親にとってもっと根源的な、

生きる意味とか存在する意義とかも、

自ら見出すことに迫られる。

(つづく)