亡くなった子のことを聞きたい知りたい

2020/07/24

今週、2人のお母さんと、個別にゆっくりとお話しし、

どちらの方からも、似た話を聴いた。

詳細に書くことはできないが、

子どもを亡くした親からよく聴く「あるある」なので

その点だけ書かせてもらおうと思う。

 

一人目のお母さんは、相手は看護師さん。

子どもを亡くしたあと、改めて病院を訪ねたとき

この看護師は、次のように始まった。

「私にも●●さんと同じ年の子がいますので、

●●さんの気持ちは、よくわかります」

 

二人目のお母さんは、相手は学校の先生。

先生にも、亡くなった子と同じ年の子がいて

いうことを聞かないのか?反抗期なのか?

親子ケンカばかりしているらしい。

 

共通しているのは、

相手が「自分の子」を間に置くこと。

これって、なぜなんだろう?といつも思う。

 

子どもの死に直面し、大変な思いをしている親に、

手ぶらでは近寄りがたい

みたいなことか?と推察する。

手ぶらで行きにくければ、手土産を持って行くなあ。

そうか!

「自分の子」ネタは、手土産なのか?

 

で、その手土産は、いる??

 

いま話の中心は、亡くなった〇〇さんのことであり

相手の子どもは関係がない。

大抵、会ったこともない子だ。

 

子どもを亡くした親は、一般の親以上に

(亡くなった)自分の子どもの話題に真剣で、

相手が知っている我が子のことを

この機会に知りたい、と大いに期待する。

 

なので、せっかくの場で、

的(まと)は外さないほうがいいと思う。

 

なんで、わざわざ、ずらすかねえ?

と、いつもフシギでならない。

(さらに続く)