選べずに「家族」になる子どもの立場
2026/07/12あと一回、きょうだい児さんのこと。
衝撃的だか、こんな経験談もある。
「あるネットの掲示板で
『1人目の子に障害があって、2人目を
産みたいけど迷っている』
という親の立場の質問に、きょうだい児が
返信していたんですが、
『きょうだい児なんていいことはないから、
産む意味がわからない』とか、
『私は障害のあるきょうだいが大嫌い。
あなたもそんな子を作ってもいいのか』
という内容があって、それを見たときに、
自分みたいに障害のあるきょうだいを
嫌いな人がいるんだと知って、
ものすごい衝撃を受けました。」
こうした子ども本人の、実体験や意見は
第三者の目には留まりにくい。
親から聞く「かわいい」という声や
きょうだい児からの「だから幸せ」といった
ポジティブな感情を持つ人からの発信は、
しやすいし、受け取りやすいからだろう。
きっと私たち第三者も求めていて。
彼自身は、それまで「絶対に口にしちゃ
いけない」と考えていたと言う。
また、こんな指摘もある。
「夫婦はお互いの意思で家族になりますが、
その意思がなくなったら離婚できる。
親も「この子を産んで育てよう」と
自分の意思で決意した瞬間があるはずです。
でも、子どもや兄弟姉妹の立場って
自分が望んでなったわけじゃないですよね。
自分たちの意思で家族になった立場の人と、
強制されて家族になった立場の人がいるのに、
なぜか同じ「家族」でくくられている。」
ああ、確かに。
「家族なんだから」というまとめ方
よくするけれど、選んでなっている側と
選べずになった側を含んでいる。
この青年は、きょうだい児のコミュニティを
立ち上げ、運営を始めた。
自身も結婚し、子育てしながら。
いろいろあった上で
親になる「意思」をもったのだなあ。
もし、彼も障害をもつ子の親になったなら
子どもに対し、理解の強要は
きっとしないだろう。