人間よりも複雑なイルカの産後と死別

2026/09/07

沖縄で、50年にわたりショーをしたイルカが

亡くなったらしい。

その試練の人生(人間にちょっと似てる)と

81才の飼育員さんの実話を知った。

 

イルカのオキちゃんは、16年間に10回

出産したが信じられないことが起きた。

初産は死産、2回目は生後4日で死亡、3回目も死産。

人間同様に空気呼吸するイルカは、

生まれた赤ちゃんに最初に教えることは

水面に出て息を吸うこと。

オキちゃんは、水底に沈んでいく赤ちゃんに

呼吸させようと、持ち上げる動作を繰り返し

鼻先が底に擦れて皮が剥け、血が出たため

飼育員は赤ちゃんを引き離して回収した。

 

迎えた4回目、今度は無事に生まれた。

赤ちゃんが水面に向かって元気に泳ぎだすと

オキちゃんは上から抑え込み

赤ちゃんは息が続かず、死んでしまった。

 

信じられない行動だったが、飼育員は気付いた。

オキちゃんは、出産すると取り上げられる

と考えたのだと。

 

この後、5回目も死産だった。

でもこのとき飼育員は、赤ちゃんを

すぐには取り上げず、そばで見守った。

 

6回目の出産では元気に生まれたが

またしてもオキちゃんが死なせてしまった。

飼育員も辛く、悩み苦しんだ。

 

7回目も、元気に生まれた子を抑え込んだが、

その時!同居する雄イルカが止めに入り

赤ちゃんを救った!

が、この子も4日目に亡くなった。

 

(8回目と9回目については不明)

10回目の出産で、赤ちゃんは元気に生まれ

オキちゃんも異常行動をとらず、

お母さんになることができたという。

生涯で育ったのはこの子だけではないだろうか。

 

イルカが賢いことは知っていたが

こんなにデリケートで、

人間でいうグリーフ、産後うつ、育児不安

のような影響が顕著に現れるのだなあ。

 

メンタルは人間に似てはいても

カウンセリング受けられないし…

 

ショーでは拍手をあびて活躍しながらも

つらい生涯だったと思う。

担当の飼育員さんにとっても。