一人ぶん自由に生きられるといい

2021/06/18

亡くなった双子や姉妹(兄弟)のつづき。

 

子どもの誕生を待ち望むなか、死産をすると、

ものすごくつらく、

その子を取り戻したい衝動にかられること

普通にあると思う。

 

その勢いで、早々に出産に臨むことも

普通にあると思う。

生まれ変わりかも、と思うことも。

 

けれども、

生まれてからも、そう思っていると

生まれてきた子は、

私はだれ・・・?

ということになり

心がしんどくなることは、よく知られている。

 

学生さんの1人が、そういう体験をされていたので

教えてもらった。

お母さんに、考えを改めてくれるように言ったら

お母さんは、どうされたか?

 

なんと、お母さんに言っていなかった。

お母さんを否定することになるから、と。

つまり

いまだ癒えない、お母さんの死産の悲しみを考えて。

 

まず親の気持ちを考える子どもがいる。

 

苦しかっただろうけれど

その心の深さと、強さが

しなやかで逞しい未来につながってほしい。

 

きょうだい児が

二人で生きる、と

二人ぶん生きる、は

ぜんぜん違う。