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2011/08/13
お姉ちゃんはつらい
母と姪と一緒に、オムライス専門店に行った。 途中で隣の席に、 お人形を抱きしめた、3才くらいの女の子と ベビーカーに乗せた赤ちゃんを連れた人が来た。 途端に、こちらの女3人 ベビーカーの赤ちゃんに目を奪われる。 女は、とにかく、赤ちゃんに弱いのだ。 お姉ちゃんは、店員さんに子ど…
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2011/08/06
歯形の遺るテーブル
我が家は、食事するのも、宿題するのも、テレビを見るのも、お客さんと話すのも、 同じダイニングテーブルで、 20年間使い続けてきたため、相当ガタがきている。 このテーブル、4本足ではなく 天板(甲板)の下に、棒を横に通して両足を支えているタイプ。 そこへ行儀の悪い家族3人が、足を…
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2011/07/30
体験を語るとき
ある医療系の大学で、授業内の講演をした。 今も、未だに、始まる前に、迷って悩むことがある。 それは、学生の内職。 授業中、別の教科の宿題をする「内職」に 没頭している学生が必ず何人かいる。 ふつうの先生は、それが差ほど気にならないようだ。 静かに座っていればいいと思っているらし…
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2011/07/20
宝塚はやっぱりスバラシイ
少し前に、あるご遺族に誘われ、ゴスペルコンサートに行った。 私は、音楽は聴かなくなって久しく、 コンサートやリサイタルに行くということは 考えられなかったのだけれど、その方から 音楽がまた楽しめるようになった、というお話しを伺ったとき ああ、よかった、と思った。 小学生のお嬢さ…
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2011/07/12
ちゃんと、また会えるかなあ
鏡見つめ、ため息つくこの頃。 私、かお、変ったよねー とつぶやいても、知らん顔でテレビに見入る夫。 そうだ、と思いつき ケイタイで自分の顔を撮った。 ぎゃあー、アップこわい! 「父さん!どうしよう、こまった。 あゆみちゃんに見間違われたら、どうしよう」 「だいじょうぶや、間違う…
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2011/06/24
最後にあゆみと走った道
結婚後の8年半を暮した上新庄に 思いがけず、昨日行くことになった。 講演を引き受けた小学校の 最寄り駅である上新庄駅に降り立つと さまざまなことが蘇った。 この地で新婚生活をスタートさせ、 大樹が生まれ、あゆみが生まれ、 あゆみが亡くなり、引っ越した。 そのあと、夫の実家で6年…
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2011/06/08
話したくないからか?聞きたくないからなのか?
前回、母の知人が母に対し あゆみの話題を執拗にさえぎり、話題を変えたと書いた。 あれはなんだったのか、改めて考えた。 亡くなった孫のことを話すことは、母にとって、きっときついだろうと 気を遣った行為なのか、あるいは、 幼くして亡くなった子の話を聞くと、自分までつらくなってしまう…
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2011/06/06
なぜ言っちゃいけないんですか。
子どもの頃から知るおじさんが亡くなったと知り 母とお参りに行った。 告別式に行けなかったため、遅れて来る弔問客に 個別に対応するのは大変だろうと思ったが おばさんは、病気の始まりから、介護、在宅での看取りの 一部始終を、こと細かに話してくれた。 むしろ、無心に話された。 母と私…
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2011/05/31
誰でもみんな灰色
つらくなったときの、やり過ごし方 人それぞれにあると思う。 私は、意外にも (というのも根がおっちょこちょいのため) 人と会い、わーっとしそうかと思いきや まったくそうではなく、救いを求める相手は、本。 本は、静かにいろんなことを教えてくれる。だけでなく いつも受け身でいてくれ…
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2011/05/24
こころは色水のようなもの
子どもの遺族は、「一生悲しみが癒えることはない」 みたいなことを口にするが 本当のところは、どうなのだろう・・ かなしみは、年数とともに、かたちを変えると思う。 何にもできなくなっていたのに、 できること・できないこと・したくないこと に分れ、 泣いてばかりいたのが、 泣く日…