-
2008/06/13
私も、だいじょうぶと言ってほしかった
秋葉原で通り魔的な殺傷事件があり 誰もが衝撃を受けたことと思います。 報道の中で知ったことですが、 偶然通りかかった医師が救助にあたったものの 素手では成すすべがなく、打ちひしがれた思いを語っておられました。 そして、重症を負っている女子大生を救急車に送り込むとき 付き添った知…
-
2008/05/21
手の内に自分が戻る
ずっと探している言葉がありました。 おそらく、子どもを亡くした人の多くに共通していると思うのですが 子どもが亡くなって、苦しい思いをしているうちに なんだかいろいろなことが起きてきて もっと苦しい状況にのまれていき、そうしているうちに 自分が自分でなくなっていくような焦燥感に駆…
-
2008/04/30
アラジンの魔法のランプ
連載していた雑誌の最終回を迎え、夫のことを書いてみました。 この詩は、夫のつぶやきを私が書きとめたものです。 娘が亡くなって3年経った頃でした。 きみのことを考えると 必ず行き着くアラジンのランプ あれがあれば 願いごとを三つかなえてもらえる ひとつ目のお願いは きみが生きてい…
-
2008/04/18
人はなぜ生きるのですか?
これは新聞記事のタイトル。 私もこの問いと長く向き合っていたが 明確な答えが分からないまま私の場合、 分からないながらも考えて生きていくそのことに価値があるかな、 というところに帰結していた。 しかしそうはいかない次の文面に衝撃を受けた。 16歳の高校生が朝日新聞に送った投…
-
2008/04/08
おやこ入学
二人とも入学です。 誰と誰かというと、私と息子。 先に入学式を迎えたのは私で、 息子の式では別に迷いもしない服装を、自分の式ではちょっと考えてしまった。 かわいい系のワンピースを試着していたら、めいから、 うっそ。それはやめたほうがいい。と言われる始末で。 息子の受験はわけの…
-
2008/04/02
このごろ、いつも、うわてです。
冬から春にかけ、わが家はいくつも節目が重なった。 あゆみが亡くなって10年。 兄の中学校卒業。 そして、私のがん治療から丸5年。 子宮がんの克服は、5年(生存率)を目安にする。 きょうがこの関門を通過できるかどうかの定期検診だった。 先週造影剤を入れて撮ったCTの結果をきょ…
-
2008/03/24
つらい経験をしたきょうだい
にこにこトマトさんの通信に出した原稿を加筆修正したものです。 突然の病気で娘を亡くし、ちょうど10年が過ぎました。 親にとって山あり谷ありの歳月は、幼いきょうだいにとってどんなものだっただろう… と、常々考えていました。 亡くなった娘には兄がいます。 彼はまだ幼稚園児だった…
-
2008/03/13
親が言うのもなんですが、いい子です。
長男の卒業式に夫婦揃って出かけた。 どの親御さんもそれぞれに感慨深い思いで出席されたと思うが 私がやっぱり思うのは、 よく何事もなく15年と10ヶ月、育って生きてくれたー ということだった。 手をかけてもいないのに、この子は病気をしたこともなく、しかも皆勤で、 ものすごいことに…
-
2008/02/25
大きなものを失った後の生きかた
昨日、佐藤律子さんの出版記念パーティーに出席した。 佐藤さんの新著「いのちの灯台」には佐藤さんを含め 子どもを亡くした親9名が紹介されており、私も取り上げてもらっている。 9名は、亡くなった子どもにまつわる話を教室で語る「いのちの授業」に取り組んでいる。 私は、この本に登場する…
-
2008/02/19
親にとって一番大事なこと
息子には、小さいときから宿題を見てやる余裕もなく 大きくなってからは塾任せにしていたところ いつの間にか高校受験を控えていた。 私は相変わらずで 私立の願書の受付が終わっていたことも知らず 塾の責任者の様子がおかしかったことにも気づかず (受験生を残してその人は突然姿を消してし…