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2005/02/28
子どもの命日に受験
2月26日はあゆみの七回目の命日でした。 午後2時、関西では珍しく吹雪のように雪が舞いました。 私は10階という高いところでこの光景を目にしたので、 視界一面真っ白で、幽玄の美に思えました。 ここは大学の教室です。 この朝、私はお墓参りにいくのではなく、某大学へ向かいました。 …
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2005/01/27
例えが悪かっただけじゃない らしい
苦しみのあまりに、その人の”危機”がうかがえるご遺族に対し、 【小さないのち】が心がけていることは、ひとつだけ。 それは、聴くこと。聴ききるよう努めます。 そして次に、認めます。 どんな行動をとっていても、いまの状況を認める。 何を打ち明けられても動じな…
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2005/01/15
8回目の誕生日
1月13日、夫はやっぱり丸いケーキを買って帰ってきました。 いつも小さいです。大きいと余計につらくなる気がするそうです。でも小さいと可哀そうな気もするのだそうです。 『おれ店で泣いてもた。 ローソクつけますか?って聞いてくれたから「はい」って言うたら”おたんじょうびおめでとう…
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2005/01/01
新年のごあいさつ
新年のごあいさつ 投稿者:坂下 投稿日: 1月 1日(土)00時54分32秒 皆さま 本年もよろしくお願いいたします。 この会を運営するようになってから、 新年のご挨拶はずっと「本年もよろしく」だけです。 必ず喪中のかたが身近におられるからです。 私自身、いまだ年内に年賀状…
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2004/12/23
繰り返されないため?
『あのときこうしてほしかった。それを主治医に言いに行こうかどうしようか悩んでます。同じことがまたよその子に繰り返されないように』 ご遺族のYさんは何度もその後悔を「つどい」の席で語られます。みんな黙って聞き、胸を痛めます。 この日は、皆さんならどうするかアドバイスがほしいという…
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2004/12/10
答えは振り返ったところに
分かち合いのつどいをするたび、ご遺族たちの言葉に感銘を受けます。 むずかしい言葉ではなく、いま思うところを話してくれるだけなのだけど、 いくらでも”意味のある言葉”を聞かせてくれるのです。 ≪子どもが亡くなって、どう耐えてどう生きていけばいいのか それに対する答えはないのだ…
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2004/11/08
「天国でお嫁さんに」
新潟県中越地震のため土砂の中に埋もれたままになっていた3歳の真優ちゃんが、15日ぶりに搬出されたことを報じる記事が新聞に載りました。すぐ目についたのは、カラー写真のなかの色鮮やかなブーケでした。 とても痛ましく悲しいことですが、私はこの記事に、子どもを亡くした遺族として慰めら…
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2004/10/10
愛の反対はなんですか?
2004年10月3日 小児科学会倫理委員会フォーラム「子どもの人権をまもるために」で発表の機会を得て、私は「命といのちを見つめて 小学校のいのちの授業を通し」と題してお話ししました。 こういう場で発表するなんて、賢い親かと思われてはこまりますので、最後のほうで私のばかさ加減も…
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2004/09/11
あちら側 と こちら側
あれは何だろうと思って、私は遠くの空にたなびく黒煙の帯を目で追っていました。次の瞬間、思わず立ち上がってうわっー!と叫びそうに。このとき自分が電車の中に座っていることに気づき、声を飲み込みました。民家の屋根が大きな口を開けてごうごうと炎を吹き出しているのです。 ぁぁぁー もう…
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2004/08/30
人生で一番「難しい」と思ったこと
今までで一番難しいと思ったのは、それまで生きてきたなかの”教え”がひっくりかえったことでした。 日本人のほとんどは無宗教ですが、でも各自”教え”はもっていると思います。教えたのはだいたいが親で、私も親から言われたように育っていきました。逆らいながらも必ず逆らいきれずに。 …