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2008/04/02
このごろ、いつも、うわてです。
冬から春にかけ、わが家はいくつも節目が重なった。 あゆみが亡くなって10年。 兄の中学校卒業。 そして、私のがん治療から丸5年。 子宮がんの克服は、5年(生存率)を目安にする。 きょうがこの関門を通過できるかどうかの定期検診だった。 先週造影剤を入れて撮ったCTの結果をきょ…
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2008/03/24
つらい経験をしたきょうだい
にこにこトマトさんの通信に出した原稿を加筆修正したものです。 突然の病気で娘を亡くし、ちょうど10年が過ぎました。 親にとって山あり谷ありの歳月は、幼いきょうだいにとってどんなものだっただろう… と、常々考えていました。 亡くなった娘には兄がいます。 彼はまだ幼稚園児だった…
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2008/03/13
親が言うのもなんですが、いい子です。
長男の卒業式に夫婦揃って出かけた。 どの親御さんもそれぞれに感慨深い思いで出席されたと思うが 私がやっぱり思うのは、 よく何事もなく15年と10ヶ月、育って生きてくれたー ということだった。 手をかけてもいないのに、この子は病気をしたこともなく、しかも皆勤で、 ものすごいことに…
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2008/02/25
大きなものを失った後の生きかた
昨日、佐藤律子さんの出版記念パーティーに出席した。 佐藤さんの新著「いのちの灯台」には佐藤さんを含め 子どもを亡くした親9名が紹介されており、私も取り上げてもらっている。 9名は、亡くなった子どもにまつわる話を教室で語る「いのちの授業」に取り組んでいる。 私は、この本に登場する…
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2008/02/19
親にとって一番大事なこと
息子には、小さいときから宿題を見てやる余裕もなく 大きくなってからは塾任せにしていたところ いつの間にか高校受験を控えていた。 私は相変わらずで 私立の願書の受付が終わっていたことも知らず 塾の責任者の様子がおかしかったことにも気づかず (受験生を残してその人は突然姿を消してし…
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2008/01/05
なんで今ごろ冬のソナタ?
おそらく多くの方がご覧になっていたのだと思いますが 私は「冬のソナタ」という番組名と、ヨン様という人の顔だけは知っていました。 でも放送は一度も見たことがなく、ストーリーも知らないままでした。 年末に夫が出張で韓国に行き、戻ってきたら 「冬のソナタ」がどうで、こうで、としきりに…
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2007/10/18
言葉を満たすもの
このごろ元気なさそうだけど大丈夫?ってよく尋ねられてます。 元気ないんですが、そのワケはまたお話しすることにして 京大病院ボランティアグループ「にこにこトマト」さんへの原稿の締め切りがきたので、 こんなの書いて送りました。 「言葉を満たす心」 脳梗塞で倒れた伯父が、とても…
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2007/07/25
聴くということ
「聴くことしかできないけれど、聴くくらいはできるから、いつでも言って」 と声をかけてもらい、嬉しく思えなかった。 のつづきです。 心がとても弱った状態にあるとき かけてもらう言葉はなくても、気持ちを聴いてもらったことが嬉しかった という経験、遺族はみんなしていると思います。…
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2007/07/04
ものいうのは口か目か
あるケアの研究会で話を頼まれ、ちょっと理屈っぽく話してきました。 ほかでもないケアを専門に考える研究会だからです。 期待する対応を、初級・中級・上級に分けたなら(実は私、三段階くらに日ごろ分類してる) 「上」に相当する、弱ってるときによろしくない、しかも見落とされがちな言動を…
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2007/06/17
思い出の押しつけ
そうそう あるある と連絡もらったりし ちょっと元気になってきたので、 「思い出」についてもうちょっと書いてみようと思います。 あゆみと過ごした時間はわずかだったため、思い出は限られ、 身内のそれぞれが拾い集めるようにして持ち寄り、つなぎ合わせ、共有している ということを昨日…