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2008/10/15
なかなかできない親孝行
きょうはずっと家の中にひそんでいたが、夕方、郵便局に行くため 足音を忍ばせて階段を降り、そーっと玄関のドアを開けると ぎょっ。父は庭の木に長いハシゴをかけて登っていた。そして目が合った。 私は急いでる〜 という素振りで出かけて行き、 戻ってきたら、まだハシゴの上だった… 父は、…
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2008/10/13
聴くことができなかった本音
子どもの人権を主体とした研修会があり、「生きる」ことをテーマに話した。 折れない心を培うためには、強さよりも弾力が必要だとか、 弾力を養う要素は、負(ふ)の体験のなかに多くあるとか、 けれども、あきらめも大事だとか、 あきらめるためには、どういう人の存在が必要だとか、 いろいろ…
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2008/10/10
美容院で言えないことが病院で言えるわけがない。
きょうしかない!と思い、 通りがかりの美容院でパーマをあてることにした。 中をのぞくと、お客さん一杯で、きっと上手なのだと予感した。 シャンプーをしてくれたのは60歳台とおぼしい女性。 この人はシャンプーだけ担当する人と思った予想はみごとに外れ、 どういうスタイルがいいか?尋ね…
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2008/10/07
失って、生きる。
大阪市の小中学校の先生方にお話しをする準備のため 久しぶりに星野富弘さんの画集を開いてみた。 星野さんは、元中学校の体育の先生で、鉄棒から落下して手足の自由を失ってて以降、 絵筆を口にくわえて詩と絵を描き続けている作家だ。 私が始めて星野さんの画集を手にしたのは大学に入学したこ…
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2008/10/01
たぶん、もう歌わないと思う。
お返ししなければならない写真をずいぶん長い間手元に置いてしまい、 お母さんからの遠慮がちな催促ではっと我に返り、平身低頭、お返しした。 Aちゃんはあゆみとちょうど同じくらいで 亡くなった経緯もよく似ている。 もっとよく似ているのが、お母さんと私が歩いた道とぶつかった壁だった。 …
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2008/09/29
ナニコレ珍百景もどき
日記と言えるにふさわしい更新をがんばろう!と思っていても 書きたいことはたまる一方… このところ、ある会議が東京大学で行われている。 それまでにも行ったことはあったが、入口が違ったため見る機会がなかったのが「赤門」。 東京大学の赤門とは、赤い色をしているのだろうとは思…
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2008/09/21
それがどうかしまして?
セルフヘルプ・グループとは、 共通体験を通して自分自身の生き方を見出していく場です。 けれども世間には、共通体験のある者がつながることを「傷のなめあい」と言い、 後ろ向きな行動と評する人がいます。 いかにも、その場しのぎの慰めあいのように… 私はこういう固定観念に対し、どう納得…
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2008/09/17
ずうずうしいオッサンとこわいオッサン
私が生まれ、いまも暮らす尼崎市というところは、 よく言われる表現に、阪急沿線は高級で、JR沿線は中流で、阪神沿線は下町 というのがある。 うちはJR沿線だけれど、じゅーぶん下町だと思う。 私の買物はいつも、嵐のようにスーパーに駆け込み、手当たりしだいカゴに入れ、 また嵐のように…
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2008/09/15
お母さんから受ける影響
「小さないのち」を立ち上げて、もうすぐ10年になる。 当初は後遺症グループの人たちとも交流し、会報も書いていた。 同じように突然病気になり、亡くなる子と一命を取り留めて重度の障害をもつ子とは、 たどった道はそれほど違わないと、そのときは考えていたからだ。 けれども、生きていると…
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2008/09/10
親切は親切を呼ぶらしい
きょう帰りの飛行機は全日空だったのだけれど、 CA(客室乗務員さん)に感動した。 まずは記憶をさかのぼり、 以前柏木哲夫氏が、日本航空のCAさんの感動的な話を本で読んだと聞いた。 窓際に写真立てを置いている乗客がいたらしい。確か若い娘さんの写真。 飲み物のサービスをしていたCA…